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富士山、条件付きで世界文化遺産に登録へ

2013年4月30日 23:51
富士山、条件付きで世界文化遺産に登録へ

 世界文化遺産へ推薦されていた「富士山」について、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関の評価が発表され、条件付きで6月に登録される見通しとなった。

 パリのユネスコの諮問機関から外務省を通じて文化庁に連絡があり、「富士山」について「世界遺産への登録がふさわしい」と勧告したことが分かった。「富士山」は山岳信仰の対象としての宗教的価値と、浮世絵の題材となるなどの芸術的価値をあわせもった世界的にも著名な「名山」と評価され、世界遺産の候補として推薦されていた。

 これに対し、ユネスコの諮問機関は現地調査などを通じて評価を行った結果、「世界遺産への登録がふさわしい」と勧告した。ただし、静岡県の「三保松原」は除外すべきとの条件がつけられている。これにより、世界遺産への登録が有力となり6月にカンボジアで開かれる世界遺産委員会で正式に決まる見通し。

 一方、同時に推薦されていた「武家の古都・鎌倉」は、鎌倉大仏など史跡について武家政治の都としての伝統や歴史的価値が評価され、推薦されていたが、「登録にふさわしくない」と勧告された。