運航再開が認められたボーイング７８７について、ボーイング社は２７日、改良したバッテリーの試験映像を初めて公開し、安全性を強調した。

　公開された映像には、バッテリーを高温状態にし、発生したガスを機体の下から排出する様子が映っている。これは、バッテリーにトラブルが起きても乗客や機体に影響がないことを確認するための試験で、ボーイング社が改善策の中でも最も重要とする対策。バッテリー全体を容器で囲うことで、万が一発火しても高温のガスは全て配管を通って機体の外に排出されるため、乗客は異臭を感じず、飛行中でも機体への影響はないと説明している。

　ボーイング社の７８７型機プログラム担当「もしもトラブルの原因が特定できなくても、新たな容器で航空機は絶対に安全である」

　ボーイング７８７は出火の原因が特定できないまま６月に運航を再開する見通しで、２８日は全日空機で改良したバッテリーでの確認飛行を行う予定。