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軍創設記念日迎えた北朝鮮、平壌でパレード

2013年4月25日 17:49

 北朝鮮は25日、軍の創設記念日を迎えた。これまでのところ、ミサイルの発射に向けた差し迫った動きは確認されていないが、首都・平壌では小規模な軍事パレードが行われた。

 北朝鮮に駐在している外交官は、NNNの取材に対し、25日午前11時から、金日成主席と金正日総書記の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿で、小規模な軍事パレードが行われたことを明らかにした。金正恩第1書記も出席したが、発言はなかった。また、兵士が行進したが、ミサイルなどは披露されなかったという。

 北朝鮮は24日に行われた「軍創設81年を祝う中央報告大会」で、玄永哲総参謀長が「アメリカが核戦争の危機をあおっている」と批判、「アメリカやグアムにあるアメリカ軍基地を攻撃する態勢を整えている」と述べ、アメリカを威嚇した。

 一方、韓国の国防省は「(北朝鮮軍に)特に変わった動向はない」としながらも、「ムスダン」などのミサイルを発射できる状態に変わりはないとしている。

 また、韓国の統一省は25日朝、北朝鮮が一方的に従業員を引き上げた開城工業団地の操業再開に向け、実務会談に応じるよう北朝鮮に提案した。26日正午までに返答を求め、「拒めば重大な措置を取らざるを得ない」と警告している。