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“仕分けの女王”首相に「予算の無駄」追及

2013年4月25日 17:10
“仕分けの女王”首相に「予算の無駄」追及

 参議院の予算委員会では25日、経済財政などについての集中審議が行われている。民主党の蓮舫議員は、得意分野とも言える「予算の無駄」についてただした。

 蓮舫議員「民主党政権のどの予算が水ぶくれなのか。農家戸別所得補償制度、今、(農水)大臣の林議員も野党の時に激しく批判していた。これは無駄遣いだ、ばらまきと言っておきながら、25年度予算案では継続している。批判していたものを継続しているのは、無駄の支出を継続しているのではないか」

 安倍首相「我々はおかしいと今でも思っていますよ。しかし、それは各農家がどんどん猫の目のように変わるということではなく、中長期的な観点に立って、我々は政策を考えていかなければならない」

 蓮舫議員は、自民党が野党時代に批判していた予算が、安倍政権でも継続しているのはおかしいと批判した。これに対し安倍首相は「現場の混乱を避ける観点から存続したが、来年度予算からは検討していく」と説明した。

 また、蓮舫議員が財政規律への政権の姿勢をただしたのに対し、安倍首相は「強い経済をつくると同時に、財政の健全化を目指していく」と述べた。

 蓮舫議員はさらに、被災地の復興予算をめぐり「今も無駄な予算が執行されている」などと指摘した。

 蓮舫議員「安倍首相、水ぶくれした予算を徹底的に洗っていただけないでしょうか。今そこにある無駄があるのであれば、それは止めていただいて、戻していただいて、被災地に使っていただきたいというのが私の要請です」

 安倍首相「こういう仕組み(復興基金)を作ったのはみなさんですよね。反省していないんですか。我々の政権としては、まさにみなさんがつくった負の遺産を背負っているんですよ。その中においてしっかりと我々、基金については各所管閣僚の責任の下で適切に執行をされるものと承知している」

 蓮舫議員は、現在も復興基金が不適切に使われているとして予算の執行を停止するよう求めた。これに対し、安倍首相は「すでに執行中のものはあるが、厳正な運用が極めて重要だ」とした上で、「担当閣僚と協議しながら適切な執行をしていく」と強調した。