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ボストン爆弾テロ 19歳容疑者を訴追

2013年4月23日 12:51

 アメリカ・ボストンの爆弾テロ事件で、アメリカ司法省は日本時間23日未明、ジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)を、大量破壊兵器を使用し、破壊行為で死者を出した罪で訴追した。死刑がないマサチューセッツ州の法律ではなく連邦法を適用し、有罪の場合、最高刑は死刑となる。

 一方、ボストン近郊の街では22日、犠牲となったクリストル・キャンベルさん(29)の葬儀が営まれた。この日は事件が発生してから1週間の節目で、爆発が起きた午後2時50分にはマサチューセッツ州全域で黙祷(もくとう)がささげられ、人々が犠牲者を悼んだ。

 捜査当局は、タメルラン・ツァルナエフ容疑者とジョハル容疑者の兄弟以外の共犯者はいないとみている。2人はボストン近郊のイスラム教礼拝所に通っていたという。

 容疑者が通っていた礼拝所の担当者「彼らは1年くらい前から通っていたようです。金曜日のお祈り、毎日の5回のお祈りに参加していました」

 特にタメルラン容疑者はイスラム教に強く傾倒し、時には周囲の人とトラブルになることもあったという。

 なぜ兄弟がテロに向かったのか、当局の捜査はジョハル容疑者の供述によるところが大きく、今後、調べを本格化させるものとみられる。