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FBI、11年に容疑者を聴取 米爆弾テロ

2013年4月21日 1:57

 アメリカ・ボストンの爆弾テロ事件で、事件発生から5日目の20日、容疑者2人のうち逃走を続けていた男が、銃撃戦の末に身柄を拘束された。容疑者の男は重傷で、病院で手当てを受けている。

 身柄を拘束されたのは、FBI(=米連邦捜査局)が爆弾テロ事件の実行犯として行方を追っていた容疑者2人のうちの1人、ジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)。ジョハル容疑者は、兄のタメルラン容疑者とともに逃走を続けていたが、現地時間19日午後7時頃、ボストン近郊の民家の裏庭に置かれていたボートの中に身を潜めていたところを発見され、警察官と銃撃戦になった。撃ち合いの末に拘束されたジョハル容疑者は重傷を負っており、病院に搬送されたが、現地メディアによると、命に別条はないという。

 一方、ジョハル容疑者の拘束とタメルラン容疑者の死亡を知らされた、ロシアに住む2人の母親は「タメルランが宗教に傾倒したのは5年ほど前。でも、『聖戦』など口にしたことはない」と語った。

 アメリカのNBCテレビなどは、FBIが2011年、タメルラン容疑者が過激なイスラム教信者だという外国政府からの情報に基づき、聴取していたと伝えている。しかし、その時点ではテロ活動に参加していた様子は見つからず、マークしなかったという。

 警察当局は、ジョハル容疑者のケガの回復を待って動機の解明を進めたい考え。