福島第一原発の廃炉を進めている政府の廃炉対策推進会議は１９日、汚染水が増える原因となっている地下水が建屋などの地下に流れ込むのを防ぐ対策を来月中をメドに取りまとめるよう、専門家などでつくる委員会に指示した。

　福島第一原発では汚染水が増え続け、貯水槽からの水漏れが相次ぎ保管計画の見直しを迫られている。このため、原発の廃炉を進めている政府の廃炉対策推進会議は１９日に会合を開き、専門家などでつくる委員会を新たに設けた。

　その上で、地中に「遮水壁」で汚染水が増える原因となっている地下水が建屋などの地下に流れ込むのを防ぐ対策を来月中をメドに取りまとめるよう指示した。

　推進会議では、委員会がまとめた対策について報告を受けた上で、廃炉に向けた新たな工程表を６月までに取りまとめる方針。