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NASA 袋で小惑星捕獲、移動させ探査へ

2013年4月12日 6:34

 NASA(=アメリカ航空宇宙局)は10日、小惑星を丸ごと巨大な袋で捕獲して地球の近くまで移動させる計画を発表した。地球への隕石(いんせき)落下を未然に防止することを目指している。

 NASAの計画によると、無人宇宙船は柔らかい素材でできた巨大な袋を使い、直径約10メートルの小惑星を丸ごと包み込んだ上で、月を回る軌道まで運ぶ。そして、宇宙飛行士がこの小惑星に降り立って探査や採取活動を行うという。

 2月にロシア中部に隕石が落下して大きな被害を出したことなどを受け、NASAはこうした研究を進めることによって、将来的には、隕石として地球に落下する小惑星を未然に取り除くことを目指している。無人宇宙船は2017年頃に打ち上げられる予定。