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関東で猛烈な雨 一部の川では洪水の危険も

2013年4月7日 2:48
関東で猛烈な雨 一部の川では洪水の危険も

 発達中の低気圧の影響で全国的に大荒れの天気になっている。関東地方では6日夜になって猛烈な雨が降るなどして、一部の川では洪水の危険が高まっている。

 気象庁によると、関東地方では暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が非常に不安定となっている。低気圧に伴う発達した雨雲は、東北の太平洋側を中心にかかっている。今後、強い雨の範囲は東北地方をゆっくりと北上する見通しで、局地的に激しい雨が降る見込み。

 7日夕方までの予想雨量は多い所で、北海道で200ミリ、東北で150ミリとなっている。土砂災害などに警戒するとともに、雪崩にも注意が必要。

 また、7日の最大瞬間風速は、北日本から西日本で35メートルと予想されている。雨がやむ所も風の強い状態は続くため、引き続き暴風にも警戒が必要。

 神奈川県海老名市では6日午後10時40分までの1時間に、観測史上1位となる102ミリの雨量を観測した他、東京都内を流れる神田川と目黒川で水位が上がって氾濫する恐れがあるとして、気象庁は同日午後11時半頃に氾濫警戒情報を発表して、流域の住民に対して浸水などに厳重な警戒を呼びかけている。

 警視庁と東京消防庁によると、6日午後11時頃、東京・町田市南つくし野で用水路に人が流されたという通報があったが、その後、67歳の女性が自力で脱出して自宅に戻ったことが確認されたという。

 町田市では6日午後11時頃から、道路が冠水して、車の中に閉じこめられたり、床上浸水になったりする恐れがあるといった通報が相次いだ。警察官や消防隊が救助にあたり、これまでのところケガ人はいないという。