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福島第一原発でALPSの試運転開始

2013年3月30日 11:51
福島第一原発でALPSの試運転開始

 東京電力は30日、福島第一原発で増え続ける放射性物質を含む汚染水から約60種類の放射性物質を取り除く新しい設備の試運転を始めた。

 福島第一原発では、高い濃度の放射性物質に汚染された水が一日400トンのペースで増え続けていて、その保管が課題となっている。ALPS(=多核種除去設備)と呼ばれる設備は、プルトニウムなど60種類の放射性物質を取り除くことができる。30日に始まった試験運転では、約4か月かけてその性能を確認することにしていて、本格稼働が始まれば、一日500トンの汚染された水を処理できるとしている。

 しかし、当面、処理した水も原発の敷地内で保管せざるを得ず、抜本的な解決策は見通せていない。