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就職活動中の学生の1割が「死にたい」

2013年3月30日 0:43

 自殺対策を進めている民間団体が就職活動中の学生の意識調査を行ったところ、10%の学生が「死にたい」と考えていることがわかった。

 警察庁によると、去年自殺した20歳代の若者のうち「就職の失敗」が原因とされたのは149人で、5年前の60人の約2.5倍に達している。

 その背景を探るため、今月、民間団体が就職活動中の学生121人を対象に意識調査をしたところ、「死にたい」と考えている学生は10%に上ることがわかった。また、「日本社会は正直者がバカを見る世界だ」と感じている学生は約7割で、さらに7割の学生が就職活動に関して保護者からの期待を強く感じ、そうした学生ほど就職に不安を持っていることもわかった。

 調査にあたった団体は「企業の採用過程に不透明な部分が多いことや、少子化で親の期待が過度になることなども、学生を追い詰める要因になっているのではないか」と分析している。