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IOC現地調査 立候補3都市全て終了

2013年3月28日 8:13

 20年のオリンピック招致で、IOC(=国際オリンピック委員会)の評価委員会は27日、トルコ・イスタンブールの現地調査を終え、立候補している3都市全ての調査が終了した。

 評価委員会、クレッグ・リーディ委員長「(この4日間は)大変よく準備ができていました。招致委員会の能力と情熱に、素晴らしい印象を受けました」

 評価委員会は、イスタンブールの訪問を終えて、オリンピックを招致する国としての意気込みや、スポーツへの関心の高さが伝わったと評価した。

 市民の支持率が、東京を上回って最も高いイスタンブール(イスタンブール:83%、東京:70%、スペイン・マドリード:76%)では、子供や若者たちが、IOCの委員を熱烈に歓迎し、未来に向けて発展していく国だという強いメッセージを発信した。

 イスタンブール市民「僕は信じている。オリンピックはイスタンブールで開かれるよ」

 一方、課題とされた交通渋滞については、開業前の地下鉄を体験してもらうなど、積極的にアピール。評価委員会は「海底トンネルや地下鉄など、渋滞を緩和する対策が、よく理解できた。今後も進捗(しんちょく)状況を見守りたい」と述べた。

 イスタンブール・トプバシュ市長「良い評価を得ることができた。これで市民が望み、国にとっても重要な五輪開催を実現できるだろう」

 アジアとヨーロッパの2つの大陸にまたがる都市での初めてのオリンピック。本命ともいわれるイスタンブールの人々からは、強い自信が感じられた。開催地は今年9月のIOC総会で決定する。