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与那国島への陸自配備計画見直しも~防衛相

2013年3月26日 16:12
与那国島への陸自配備計画見直しも~防衛相

 沖縄・与那国島に陸上自衛隊の沿岸監視部隊を配備する計画について、小野寺防衛相は26日、地元の理解が得られない場合は配備計画の見直しもあり得るとの認識を示した。

 小野寺防衛相「もともと、与那国への自衛隊配備は、与那国町から、これは現町長、議会から要請があって、我が省として検討したところ。その中で、今回のような地元になかなか理解が得られない状況がもしあるなら、今後の計画全体を含めた形で検討していく内容ではないかと思っています」

 防衛省は、沖縄・尖閣諸島をめぐる中国の動きを念頭に、南西諸島防衛を強化する一環として、与那国島に陸上自衛隊の沿岸監視部隊を15年度末までに配備する計画。地元自治体も自衛隊配備を要請していたが、用地取得などをめぐり、金銭面での交渉が難航している。

 そのため、小野寺防衛相は会見で、「地元自治体の要請からスタートした議論だが、その要請が全く違う方向になるのであれば、配備計画の前提が崩れてしまうこともある」と述べ、このまま地元の理解が得られない場合は配備計画の見直しもあり得るとの認識を示し、地元自治体側をけん制した。