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広島高裁の衆院選無効判決、政界の反応

2013年3月25日 21:43
広島高裁の衆院選無効判決、政界の反応

 去年12月の衆議院選挙で、弁護士グループが選挙の無効を求めた裁判で、広島高裁は25日、広島1区と2区の選挙を違憲とした上で、選挙を無効とする判決を言い渡した。判決を受けた広島県選出の国会議員の反応は以下の通り。

 岸田文雄外相(広島1区)「厳粛に受け止めなければならないと思います。判決内容を精査した上で、適切に対応していくことになると考えています」

 自民党・平口洋議員(広島2区)「無効の判断をしたということですね。ちょっとなんか司法として踏み込みすぎのような感じもしますね。ただ当事者、やはり問題を突きつけられた当事者の一人ですから、それはやはり是正するような努力を私はしていきたいと思います」

 自民党・石破茂幹事長は「0増5減」の区割り法案の成立を優先して急ぐべきとの考えを強調した。

 石破幹事長「0増5減は優先してやることが、合意を見ていたはず。私どもとして、この違憲状態の解消は必ずやっていかねばならないもの」

 一方、野党側は「0増5減だけでは格差是正には不十分」との考えを強調している。

 民主党・細野豪志幹事長「今回の広島高裁の判断は一番厳しいものですし、0増5減では違憲状態の解消には不十分という判断が下されている。定数削減をしっかりやることが重要」

 みんなの党・渡辺喜美代表「大変、画期的な判決だと思う。早急に一票の格差をなくす、そういう選挙制度導入に向けた話し合いを開始すべきでしょうね」

 野党各党は「格差是正のためには、さらなる定数削減や選挙制度の抜本的な見直しを行う必要がある」との考えを示している。