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大統領と対立、英国に亡命の露富豪が死亡

2013年3月24日 16:06

 ロシアの富豪で絶大な政治力を誇りながらプーチン大統領と対立し、イギリスに亡命していたボリス・ベレゾフスキー氏(67)が23日、自宅で死亡しているのが見つかった。警察は、不審な点があるとして調べている。

 現地警察や報道によると、ベレゾフスキー氏は23日午後、ロンドン郊外の自宅の浴室で死亡しているのが発見された。ベレゾフスキー氏は、90年代に車の輸入を手掛けて巨万の富を築き、ロシアの「新興財閥」としてエリツィン大統領(当時)とも密接な関係を誇った。

 その影響力はプーチン大統領がロシア中央政界に出るきっかけを与えた程とも言われているが、後にプーチン大統領と対立し、00年代にイギリスに政治亡命。これまでに何度も暗殺の標的になったとされている。

 現地メディアは「金銭問題の悩みから自殺を図った可能性がある」「過去に心臓発作を起こしていた」などと報じているが、警察は「死亡原因に説明がつかない点がある」として捜査している。