米・オバマ大統領がイスラエル国民に演説
イスラエルを訪問しているアメリカ・オバマ大統領は21日、イスラエル国民に向けて演説し、焦点のイランの核開発問題では、外交的な解決の重要性を訴えた。
「イラン政府に核兵器を諦めさせるには、信念に基づく強い外交が最適だ。戦争より平和がよほどいい」-オバマ大統領はイスラエル政府がイランの核施設への武力行使も辞さない構えを見せる中、国民に対して外交的解決が最もいい方法だと訴え、「まだ模索する時間はある」と述べた。その上で「アメリカはイランに絶対に核兵器は持たせない」と宣言すると、大きな拍手に包まれた。
今回の演説でオバマ大統領は、平和の重要性を強調するとともに、イランやパレスチナの問題をめぐり、イスラエル国民にも平和への努力を求めた。
オバマ大統領「世界が今、どうなっているか、イスラエルには知る知恵がある。世界がどうあるべきか、知る勇気もあるはずだ」
会場からはオバマ大統領の主張に賛同する声が出る一方で、具体的な脅威にどう対応するのか現実が大事だという意見も聞かれた。今回の演説の真価はオバマ大統領が「平和」という結果を残せるかにかかっている。