新しく日銀の総裁に就任した黒田東彦氏と副総裁に就任した岩田規久男氏、中曽宏氏が２１日、日銀本店で就任記者会見を行った。

　岩田副総裁は「言い訳をしない立場」を強調した。この就任挨拶の模様をＷＥＢ限定ロングバージョンで紹介する。


問　就任にあたっての抱負とこれまでの経験をどう活かすか？（本編開始直後）

　「インフレターゲットという金融政策の体制へ転換するということが、日本のデフレ脱却に不可欠だと思って研究を続けてきた。ひょうたんから駒と言いますか、自分自信が言ってきたことをこれから実際の政策に生かす場を与えられた感じ。」


問　これまでの日銀の問題点と改善点は？（本編開始後２分３２秒頃）

　「デフレ脱却するためには、２％の目標をいつ頃までに責任を持って日銀が実行することをコミットメントすることが非常に大切だ。達成できなかった時に言い訳をしないという立場に立たないと市場が金融政策を信用しないということになってしまう。」


問　物価目標が達成できない時の責任と、日銀法改正については？（本編開始後４分４１秒頃）

　「まず果たすべきは説明責任だと思いますが、説明責任を果たせない、たんなる自分のミスジャッジであれば責任の取り方は辞任だと思っている。長期的には誰が総裁になる、あるいは審議委員になるかということに関係なく、物価目標を法的に担保することが必要だと思います。」