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キプロス混乱めぐり、ユーロ圏が打開策

2013年3月19日 10:54

 ユーロ圏から財政支援を受ける代わりに銀行預金への課税が決まったキプロスをめぐる混乱を打開するため、ユーロ圏の各国は18日、一転して小口預金は課税しないことで一致した。

 キプロスでは、ユーロ圏の国々などから財政支援を受ける代わりに、銀行預金に最大9.9%を課税することで16日に合意していた。これを受け、市民が銀行に殺到するなど混乱。また、ヨーロッパの金融市場に対する不安から日本やアメリカ・ニューヨークの株式市場で株価が下落するなど世界中に影響を与えた。

 事態打開のため、ユーロ圏各国の財務相は18日、10万ユーロ(約1230万円)以下の預金は課税しないよう認めることを決めた。今後、高額預金者への課税率をさらに増やすことなどが検討される見通し。