１８日夜に福島第一原発で発生した停電の影響で、１号機と３号機、４号機の使用済み燃料プールの冷却システムは現在も止まったままとなっている。配電盤に不具合が起きた可能性が高く、「東京電力」は復旧を急いでいる。

　１８日午後７時前、福島第一原発で停電が起き、１号機と３号機、４号機の使用済み燃料プールなどの冷却システムが停止し、９つの設備に影響が出ている。

　東京電力は１９日午前の緊急会見で、停電の原因について、「３号機と４号機の仮設の配電盤に何らかの不具合が起きた可能性がある」と説明している。また、「４号機のプールについて、冷却の復旧を最優先に考えて対処しているところです」と述べた。

　燃料プールの水温は停電前と比べて１℃から５℃ほど上昇していて、４号機では冷却できない状態が続くと、約４日で運転上の制限値である６５℃に達する見通しだという。原子炉の冷却に影響はなく、周辺の放射線量にも異常は見られていない。

　東京電力は、配電盤の不具合の原因究明を急いでいる。