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自民党大会に登場した“あるもの”とは?

2013年3月19日 19:49
自民党大会に登場した“あるもの”とは?

 自民党は17日、政権復帰後、初めてとなる党大会を開きました。今回の党大会にあわせて自民党は、安倍首相と石破幹事長の“あるもの”を一般に公募。それは夏の参議院選挙もにらんだ広報戦略の一環でした。

 14日の衆議院本会議、その開会を待つ安倍首相にクリアファイルのようなものが届けられました。カメラが手元によってみると、そこに映し出されたのは謎のキャラクターたち!いったい何者なのでしょうか?

 その答えは、17日に行われた自民党の党大会が開かれている会場にありました。会場にはグッズを販売するコーナーがあったのですが、その中に例のクリアファイルが!実は昨年11月、自民党は安倍首相と石破幹事長のキャラクターのイラストを一般募集しました。全国から集まった400点以上のイラストの中から、この日、最優秀賞1作品、優秀賞5作品が発表されました。

 最優秀賞を受賞したのは高橋玲香さんの作品。ふっくらした頬とにこやかな笑顔をした安倍首相と石破幹事長の姿が描かれていました。このイラストについて2人の感想は…

 安倍首相「(石破幹事長のイラストを指さしながら)だいぶかわいいね、これ」

 受賞した高橋さん「ありがとうございます」

 石破幹事長「極端にかわいいよね(一同笑)」

 小池百合子広報本部長「キモカワ」

 石破幹事長「こら!(笑)」

 これらの作品は今後、党の様々な広報活動に用いられるということで、党大会では、一部の作品を商品化して先行販売していたのです。このようなキャラクターの一般募集を行うのは2001年の小泉元首相時代に作られた「シシロー」以来12年ぶりとなります。

 ほかの政党にもこのようなキャラクターはあるのかと探してみたところ、なんと民主党にも存在していました!その名も「民主くん」。民主党のシンボルマークである2つの赤い円を、頭と胴体に見立てたキャラクターです。選挙のときの街頭演説などが主な活躍の場という民主くん。一般向けに商品化などはしていないということです。

 今回、ほかにもキャラクターを作っている政党がないか調べてみましたが、自民党と民主党以外にはありませんでした。ただ、いずれの政党もホームページなどを利用して、それぞれの政策を幅広くアピールしていく、という姿勢を強調していました。

 さて、自民党党大会の前日にあたる16日、自民党本部の駐車場では、エプロンを着けた石破幹事長の姿が!「しげる亭」と名づけられた屋台で、全国から集まった党員にカレーを振る舞っていました。

 石破幹事長「はい、お待たせしました。すいません、どうぞよろしく。ありがとうございます」

 実はこのカレー、石破幹事長本人がプロデュースしたものなのです。前日には自らが最後の仕上げをしていました。最大の隠し味は…

 石破幹事長「砂丘らっきょう、これを刻んで…」

 なんと、普通はつけあわせの「らっきょう」をみじん切りにして、中に入れるというのです。石破幹事長によれば、ほかのカレーとの味の違いは、このらっきょうによって出るようです。

 さて、石破幹事長こだわりのカレーを実際に食べた人たちの感想は―

 党員「おいしいです」「ひと味違います」

 このカレーは好評だったようで、この日に用意した約150食分は見事、配りきったということです。

 党大会では夏の参議院選挙での勝利を誓った安倍自民党。国会もいよいよ後半戦、正念場を迎えます。