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風力発電の風車が折れ、プロペラ落下 京都

2013年3月14日 19:17
風力発電の風車が折れ、プロペラ落下 京都

 京都・伊根町の府営風力発電所で巨大な風車が折れて、直径50メートル、重さ45トンのプロペラが落下した。

 12日午後7時半頃に風車が異常信号を出して停止したため、13日朝、管理を委託されている業者が点検に訪れたところ、プロペラが落下しているのが見つかった。

 この風車は、01年に総額15億円、一基当たり1億6000万円をかけて、オランダのメーカーが製造した。京都府が管理・運営しているが、落雷や老朽化などで故障し、6基のうち2基が停止している。

 京都府は、金属疲労の可能性が高いとしてプロペラ落下の原因を調べることにしている。しかし、この風力発電所は故障の頻発で発電量が落ち込むなどして収支が悪化しており、累積赤字は11年度末で3億6000万円に上っている。京都府は、今後、プロペラを修理するか撤去するかは費用対効果を見極めて慎重に判断したいとしている。