×

メタンハイドレートから世界初のガス採取

2013年3月12日 14:21
メタンハイドレートから世界初のガス採取

 資源エネルギー庁などは12日朝、愛知・渥美半島と三重・志摩半島の沖合で、海底にあるメタンハイドレートからガスを取り出す実験を開始し、世界で初めてガスの産出に成功した。

 「燃える氷」とも呼ばれるメタンハイドレートは、メタンガスと水が低温、かつ高圧の状態で結晶化した資源。資源エネルギー庁などは12日朝、海底のメタンハイドレートから天然ガスを生産する実験を開始し、12日午前9時半頃、天然ガスの産出に成功した。海底のメタンハイドレートからのガスの産出は、世界初だという。

 資源エネルギー庁によると、渥美半島と志摩半島の沖合周辺には、日本の天然ガスの消費量の約11年分が埋蔵されており、福島第一原発事故後、火力発電への依存度が高まる日本にとって貴重な資源となりそうだ。