政府は、保有する「日本たばこ産業（＝ＪＴ）」株の一部について、東日本大震災の復興財源とするため売却することにしており、１１日、その売却収入が約１兆円になると発表した。

　政府は、保有するＪＴ株の比率を全体の「２分の１以上」から「３分の１超」に引き下げ、約３億３０００万株を売却することを決めている。このうち約８０００万株はＪＴ自身が買い入れるが、残りの約２億５０００万株については、投資家に対し、一株あたり２９４９円で売却すると発表した。

　これにより、国の収入の全体額は約９７３４億円になり、全額が復興財源に充てられるという。