急進的な反米路線で知られ、南米・ベネズエラで１４年にわたって政権を執り続けたチャベス大統領が５日、死去した。５８歳だった。

　マドゥロ副大統領はテレビを通じて国民向けに演説し、現地時間５日午後４時２５分にチャベス大統領が死去したと発表、「深い悲しみの時がきた」と述べた。

　チャベス大統領は去年１０月の大統領選挙で４選を果たした後、ガンが再発し、キューバで手術を受け、治療を続けていた。チャベス大統領は９９年に大統領に就任して以来、世界１位の埋蔵量を誇る原油の収入を元手に貧困対策に力を入れ、反米・社会主義路線で１４年の長期にわたって政権を執り続けた。