×

TPP交渉参加 賛成派の野党議員連盟発足

2013年3月1日 17:01
TPP交渉参加 賛成派の野党議員連盟発足

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉参加に賛成する野党の国会議員らが1日、議員連盟を発足させた。

 代表世話人・みんなの党の浅尾政調会長「貿易国家である日本においては、なんといってもアジア環太平洋の貿易投資の枠組みであるTPPの交渉に参加するということは国益に資する。我が国の国益のためにやるということなので、党派を超えて勉強会もやっていきたい」

 1日に発足した「TPP交渉促進議員連盟」の総会には、民主党、日本維新の会、みんなの党から約40人の議員が出席した。党派を超えたTPP交渉参加の推進派による議員連盟は初めてで、今後、2週間に1度程度集まる予定だという。代表世話人の一人で日本維新の会の中田政調会長代理は、「日本の在り方を前に進めるためにも、自民党とも協力をしようと話している」と述べ、自民党とも連携していく考えを示した。

 一方、TPP交渉参加に慎重な国会議員や学識経験者らも1日、「TPPを考える国民会議緊急集会」を開き、みどりの風など野党各党から約20人の議員が集まった。集会では「TPPは農業分野だけでなく、医療、保険、公共事業など日本の社会・文化の根幹に触れる問題を含んでいる」として、交渉参加に断固反対する緊急アピールを採択した。

 こうした中、自民党は1日、安倍総裁(首相)直属となる「外交経済連携推進本部」を発足させた。従来までの調査会を推進本部に格上げすることで、党内だけでなく、幅広い意見を取り入れていく狙いがある。