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NY株、大幅続伸 5年4か月ぶり高値更新

2013年2月28日 8:52

 27日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、金融緩和策が維持されるとの見通しが強まったことなどを受けて、ダウ平均株価の終値が前日比175ドル24セント高の1万4075ドル37セントと、5年4か月ぶりの高値を更新。史上最高値まで約90ドルと迫っている。

 この日はアメリカの中央銀行に当たるFRB(=連邦準備制度理事会)・バーナンキ議長が下院で報告を行った。この中で、バーナンキ議長が前日に引き続き、現在の金融緩和策を維持する姿勢を明らかにしたことで、ニューヨーク株式市場では安心感から買いが進んだ。また、アメリカ商務省は自動車や家電製品など長期にわたって使用できる「耐久財」について、先月の受注額を発表した。受注額のうち、国防関連を除いた受注額の動向については景気を占うとも言われているが、これが市場の予想を上回ったことで、さらに買いが優勢となった。

 複数の市場関係者は「企業決算なども好調で、このまま史上最高値を更新する可能性は十分ある」と指摘している。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比32.61ポイント高い、3162.26で取引を終えている。