３月１日から始まる「自殺対策強化月間」を前に、自殺対策に取り組むＮＰＯ法人が自殺した人やその遺族への調査を行い、２８日、その結果を公表した。

　自殺対策に取り組むＮＰＯ法人「ライフリンク」は、０７年からの約５年間、自殺者５２３人やその遺族に対して聞き取りなどの調査を行い、その結果を「自殺実態白書」として公表した。

　白書では、自殺した１０歳代～２０歳代の女性の６７％が過去に自殺未遂をしていたことや、自殺の原因は平均で３．９件あり、いくつかの原因が重なって自殺に至った実態が明らかになった。

　会見に参加した遺族は「自殺者を一人でも多く減らし、遺族を増やさないために、この調査結果を活用してほしい」と話している。