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致死量12万人の猛毒含む廃液が流出 岩手

2013年2月27日 16:53
致死量12万人の猛毒含む廃液が流出 岩手

 岩手・花巻市のメッキ工場で、猛毒のシアン化ナトリウムを含む廃液5トンが流出したことがわかった。流出したシアン化ナトリウムは12万人の致死量に相当するということで、工場では回収を急いでいる。

 シアン化ナトリウムを含む廃液が漏れ出したのは、花巻市二枚橋にある「黒坂メッキ工業所」の花巻工場。工場によると、25日午前9時頃、除雪車が誤って敷地内の貯蔵タンクにぶつかり、そこから約5トンの廃液が漏れ出したという。シアン化ナトリウムは猛毒で、流出量は12万人の致死量に匹敵するため、工場が回収を行っているが、一部が近くの調整池や付近を流れる油沢川に流出したことが確認されている。

 市は、土のうを積んで流出を食い止めるとともに、念のため北上川からの取水を停止している。