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米IT企業トップが創設の賞に山中教授ら

2013年2月21日 21:32

 アメリカの大手IT企業の創業者らが、生命科学の分野で飛躍的な進歩をもたらした研究者を表彰する「生命科学ブレークスルー賞」を創設し、20日、京都大学・山中伸弥教授らを受賞者に選んだと発表した。

 この賞は、「フェイスブック」最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏ら、アメリカを代表するIT企業の創業者や幹部らが創設したもので、20日、サンフランシスコで第1回の受賞者が発表され、iPS細胞(=人工多能性幹細胞)を開発し、去年、ノーベル賞も受賞した山中教授ら11人が選ばれた。

 受賞者にはそれぞれ300万ドル(約2億8000万円)の賞金が贈られる。これは、去年のノーベル賞の賞金の3倍近くにあたる。ザッカーバーグ氏は「我々の社会には、より多くの科学者や研究者、エンジニアのヒーローが必要です」と話している。

 今回の受賞に対し、山中教授は「新しい賞の受賞者の一人として選ばれたことを名誉に思う」とのコメントを寄せている。