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原発事故後に自殺…遺族が東電に損賠請求

2013年2月20日 21:54
原発事故後に自殺…遺族が東電に損賠請求

 福島第一原発事故の後に自殺した酪農家の男性の遺族が20日、「東京電力」を訪れ、約1億1000万円の損害賠償に応じるよう求めた。

 賠償を求めているのは、11年6月、福島・相馬市で自殺した菅野重清さんの妻・バネッサさんと2人の息子。菅野さんは原発事故の後、放射性物質の影響で牛乳の出荷が制限されるなど、酪農業が困難になり、自宅近くの作業小屋の壁に、「原発さえなければ」「仕事をする気力をなくした」などと書き残して自殺した。

 バネッサさんは、菅野さんが自殺した原因は原発事故にあるとして、東京電力に約1億1000万円の損害賠償に応じるよう求めた。東京電力が応じない場合は、来月中旬にも裁判を起こす方針。