「いじめが自殺原因」大津市が和解申し入れ
滋賀・大津市で自殺した男子中学生の遺族が市と同級生に損害賠償を求めている裁判で、市側は5日、和解する意向を遺族に示した。
男子中学生の遺族は「自殺はいじめが原因だ」として、市や加害者とされる同級生らに、約7700万円の損害賠償を求めている。
5日に大津地裁で行われた裁判で、市側は「いじめが自殺の原因になった」とする第三者委員会の報告書を提出、市側の過失を初めて認めた上で、和解協議の申し出をした。
大津市・越直美市長「責任を認めて真摯(しんし)に対応していきたいと思っています。最初にしっかりした調査ができていれば、このような時間はかからなかったと思っています」
これに対し、遺族側の弁護士は慎重に検討したいとしている。
次回の法廷は4月9日の予定で、遺族側は報告書の内容を基に追加の主張をしたいとしている。