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「奄美・琉球」世界遺産暫定一覧表に記載へ

2013年1月31日 23:40

 政府は31日、14年度の世界自然遺産への登録を目指し、鹿児島・奄美群島や沖縄・琉球諸島の地域を世界遺産暫定一覧表に記載することを正式に決定した。

 これは31日夕方に開かれた外務省などの関係省庁の会議で決まったもので、鹿児島県から沖縄県にかけての奄美群島や琉球諸島を「奄美・琉球」として、世界遺産暫定一覧表に記載されることになった。

 この地域固有の独自の生態系が残されていることや、絶滅危惧種をはじめ希少な生物が多く生息していることが評価対象となっている。

 環境省などは今後、「奄美・琉球」のうち、保護する地域を国立公園などに指定するなどして、具体的な推薦地域を特定した上で、正式な推薦書をユネスコ(=国連教育・科学・文化機関)の世界遺産センターに提出することにしている。

 しかし、沖縄本島北部にはアメリカ軍の訓練場などが多く、地元や関係機関との調整など多くの課題点が残されていることから、正式な推薦書が提出されて実際に登録されるまでには、早くても3年はかかるとみられている。

 国内の世界自然遺産は、東京・小笠原諸島や北海道・知床、鹿児島県内では屋久島など4か所がすでに登録されている。