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首相が所信表明演説で野党に協力呼びかけ

2013年1月29日 1:47
首相が所信表明演説で野党に協力呼びかけ

 通常国会が28日に召集され、安倍首相は所信表明演説で、デフレ脱却などによる日本経済の再生を強く訴え、与野党の協力を呼びかけた。

 安倍首相「危機の突破は、全閣僚が一丸となって取り組むべき仕事です。同時に、与野党の別を問わず、国政に携わる全ての国会議員が担うべき責任でもあるはずです。危機を突破せんとする国家の確固たる意思を示すために与野党の叡智(えいち)を結集させ、国力を最大限に発揮させようではありませんか」「断固たる決意を持って、強い経済を取り戻していこうではありませんか」

 安倍首相は、憲法改正など安全保障に関する持論はほとんど述べず、経済再生や東日本大震災の被災地復興に全力を挙げる姿勢を強調した。

 民主党・海江田代表「空にして疎、あるいは粗にして雑、そういう印象である。『アベノミクス』の3本の矢がどうやって実体経済の景気回復につながるのか、そういう話は一切なかった」

 日本維新の会・石原共同代表「肝心なことを言っていないよ。一つは憲法の改正、それから国力の増強。それについて、何ではっきり言わないんですかね」

 生活の党・小沢代表「いいことばかり話していたけれども、どう具現化していくかという点については、ほとんど話がなかったのではないか」

 参議院では与野党が逆転する、「ねじれ国会」が続くため、政府・与党幹部は丁寧で謙虚な国会運営を行う方針を強調している。30日から3日間の日程で各党の代表質問が行われ、本格的な論戦が始まる。