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備蓄iPS作製、来月から開始~山中教授

2013年1月28日 13:25
備蓄iPS作製、来月から開始~山中教授

 ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学・山中伸弥教授が、移植に備えてあらかじめiPS細胞(=人工多能性幹細胞)を作っておく作業を来月早々にも始めることが明らかになった。

 山中教授は27日、ノーベル賞受賞後初めてとなる講演を神戸市内で行い、「iPS細胞ストック」の計画について説明した。京都大学iPS細胞研究所によると、再生医療への応用が期待されるiPS細胞は、患者自身から作製した場合、約半年かかるため、脊髄損傷など短期間での移植が間に合わないケースがある。このため、様々な型のiPS細胞をあらかじめ作製しておいて、冷凍保存しておく計画が進んでいた。

 山中教授は1例目として、日本人だと2割に適合する型を持つ人から協力を得ており、来月早々にも作製に取りかかりたいとしている。