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習総書記、首脳会談に前向き 山口氏と会談

2013年1月25日 16:17

 中国共産党・習近平総書記は25日、公明党・山口代表と会談し、日中首脳会談について「真剣に検討する」と述べた。

 山口代表と習総書記の会談は25日午前、北京の人民大会堂で約1時間行われた。日中関係が悪化する中、習氏が総書記就任後、日本の与党の党首と会談するのはこれが初めて。

 山口代表は、安倍首相の親書を習総書記に手渡した上で、日中関係を改善するための首脳会談の開催を呼びかけた。これに対し、習総書記は「ハイレベルの対話が重要であり、真剣に検討したい。環境を整えていくことが重要だ」と述べ、首脳会談の開催に前向きな姿勢を示した。

 また、尖閣諸島について「緊急性をもつ問題だ」と指摘した上で、「立場の違いはあるが、対話によって解決していく努力が重要だ」と主張した。山口代表の訪問については、「今、日中関係は、特殊な情勢に直面している中で訪中された。今回の来訪を重視しています」と述べた。

 日中関係が悪化する中、実現が懸念されていた会談だが、会談は25日朝、正式に決まったということで、山口代表によると、和やかな雰囲気だったという。