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人質拘束 武装グループ内に施設従業員も

2013年1月23日 8:42

 アルジェリアの天然ガス施設で起きた人質拘束事件について、同国の治安当局者は武装グループメンバーのうちの1人が以前、このガス施設で働いていたことを明らかにした。

 事件を捜査している治安当局者は22日、NNNの取材に対し、戦闘で死亡した武装グループメンバーのニジェール人の男がこの施設で以前、働いていたことを明らかにした。武装グループは施設内の事情に精通していたとされているが、治安当局は現役の従業員の中にも情報提供者がいたとみて、従業員全員から事情を聴く方針だという。

 一方、人質となっていたフィリピン人男性は、21日の帰国直後の会見で、「ケガをしている日本人を見た。応急処置はされていた。ただ、爆発物がついたワイヤで巻かれていた」と話した。また、「もし、何かおかしなことをしていれば、犯人らは爆発物を起爆させていただろう」と当時の緊迫した状況を明らかにした。