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手抜き除染 環境副大臣が謝罪、現場も視察

2013年1月9日 21:48
手抜き除染 環境副大臣が謝罪、現場も視察

 国が進める福島第一原発事故の避難区域での除染で手抜き作業が発覚した問題で、環境省・井上信治副大臣らは9日、福島県内を訪れ、自治体などに謝罪するとともに除染現場を視察した。

 除染作業をめぐっては、これまでに飯舘村の郵便局で舗装面の高圧洗浄後に排水を回収しなかったことや、楢葉町で本来、拭き取り作業をすべき民家のベランダで誤って高圧洗浄した上、汚染水を回収しなかったことが明らかになっている。

 国は、除染を受注した業者に手抜きがなかったか今週中に報告するよう求めている。しかし、訪問終了後の会見で井上副大臣は「(Q自主調査で手抜きを防げるか)それは調査結果を見ないと、現場を見ないとわからない。防ぐようにやらなければ。(Q責任の所在はどこに?)一義的には責任施工ということで、元請けの事業者がしっかり実施をしていただく。あるいは下請けを管理・監督してもらう。しかし、それとあわせて、国の事業なので、国の発注者責任、環境省にも責任がある」と述べた。また、各自治体と共同で監視する体制を検討する考えを示した。

 その後、井上副大臣らは実際の除染現場を視察した。井上副大臣は「現場によっては目の行き届かないところがある。そういうところは監視を強化しないと」と述べた。