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工場から川へ大量の有毒物質が流出 中国

2013年1月8日 3:40

 中国・山西省で先月末、有毒な化学物質が、工場から付近の川に大量に流出したことがわかり、下流にある都市では断水措置が取られた。

 国営・新華社通信によると、先月31日、山西省長治市の化学工場でパイプが破裂し、有毒な化学物質のアニリンが付近の川に流出しているのを工場の職員が発見した。川に流出したアニリンは9トン近くに上るということだが、これまでのところ、住民への健康被害は出ていないもよう。工場側は、問題がわかってから5日もたった今月5日にようやく地元政府に通報。下流の都市で断水措置が取られ、住民が飲料水を買い占めるなど混乱が広がった。

 地元政府は、工場の責任者の処分を発表したが、周辺住民からは「対応が遅すぎる」などと、工場や政府への批判の声が上がっている。