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11年ぶり閣議公開「オープンな姿勢示す」

2013年1月8日 13:42
11年ぶり閣議公開「オープンな姿勢示す」

 首相官邸で8日、今年初めての閣議が行われ、11年ぶりに閣議の様子が報道陣に公開された。閣議の公開の狙いについて、政府高官は「安倍内閣がオープンに物事を進める姿勢を示す」と話している。

 閣議は通常、非公開で行われ、報道陣には閣議が始まる前に閣僚が待機する様子だけが公開されている。しかし、8日は官邸の閣議室で行われている閣議の冒頭の様子が公開された。閣議の公開は02年に小泉内閣(当時)が旧首相官邸から現在の官邸に移った際に公開して以来、11年ぶり。ただ、次回以降の閣議は従来通り、非公開で行うという。

 菅官房長官は「国民との距離を近づける努力をしていきたい」と述べている。

 また、1月中で調整していた安倍首相のアメリカ訪問は、2月以降にずれ込む見通しになった。ワシントンで日程協議にあたっていた外務省・河相事務次官によると、現地時間7日、アメリカ側からは、大統領就任式などが控えており、1月の首脳会談開催は困難との認識が示されたという。

 このため安倍首相は、インドネシアなど東南アジア諸国を来週にも訪問する方向で調整を始めている。沖縄・尖閣諸島の問題で対立が続く中国を念頭に、東南アジア諸国との連携も強化したい考え。