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衆参議長が年頭の辞

2013年1月1日 8:05

 衆議院・伊吹文明議長と参議院・平田健二議長は1日、それぞれ年頭の辞を発表した。

 伊吹衆議院議長は「東日本大震災から2度目の冬を迎えた今、なお多くの被災者の方々が厳しい避難生活を強いられておられます。以前の生活を再び取り戻し、明るく活力あるふるさとを取り戻すためにも、震災からの復興に全力で取り組まなければなりません。あわせて、将来のエネルギー政策と私たち一人一人のライフスタイルについて議論を重ねていくことが大切でしょう」としている。

 また、「尖閣諸島や竹島の領有権をめぐる中国や韓国との対立、北朝鮮のミサイル発射問題など、我が国の周辺において発生した主権に関わる事態が、国民に不安を与えるとともに、海外の日本人の活動にも少なからぬ影響を及ぼしました。我が国が国際社会で生き抜くため、関係各国との懸案の解決を図る必要があります」と指摘している。その上で、「日本の底力を大きな原動力とすることにより、自信を持って迅速な復興を進め、経済を好転させ、様々な課題の解決ができると確信しています」としている。

 平田参議院議長は「昨年は、政治が大きく動いた年でした。様々な変化を遂げる政治状況の中で、議長として、また一議員として、『参議院とは何か』という問いかけに向かい合う日々でした」と一年を振り返っている。その上で、「東日本大震災からの復興、経済再生への取り組み、エネルギー政策の見直し、TPP(=環太平洋経済連携協定)への対応など山積する内外の諸課題に対して、新しい政権がどのように答えを出していくのか、これからしっかりと見届けていくことになるでしょう」と述べている。

 さらに、「本年は参議院議員の通常選挙の年に当たります。新政権への評価のみならず、『参議院とは何か』ということを真摯(しんし)に考える機会でもあります。本院が内外の諸課題に正しく対処するために、引き続き全力を尽くす決意です」としている。