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米兵らが提訴 東電「コメント控えたい」

2012年12月28日 22:32

 東日本大震災の支援活動に当たったアメリカ軍空母の乗組員らが、福島第一原発事故に関する誤った情報で被ばくしたとして、「東京電力」に損害賠償などを求める訴えをアメリカの裁判所に起こした。

 21日、訴えを起こしたのは、アメリカ軍が行った支援活動「トモダチ作戦」で震災直後に福島県沖などに派遣された空母「ロナルド・レーガン」の乗組員8人と震災後に生まれた幼児1人の9人。

 訴状の中で、乗組員らは「東京電力が日本政府とともに、原発事故による放射能漏れは脅威をもたらすレベルではないという印象を作り出した」と主張。誤った情報によって有害なレベルの放射線量を被ばくし、がんのリスクが高まったとして、損害賠償など約190億円の支払いを求めている。

 この訴えに対して、東京電力は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えたい」と話している。