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三桜工業が15億円の申告漏れ~東京国税局

2012年12月28日 19:35

 大手自動車部品メーカー「三桜工業」が、約15億円の申告漏れを東京国税局から指摘されていたことがわかった。

 関係者によると、三桜工業は、外国の子会社に派遣した社員の人件費などを本社で負担していた。東京国税局はこれについて、子会社が負担すべき費用を肩代わりしていたと判断し、損金として計上できない外国子会社への寄付金に当たるとして、去年3月期までの5年間で約15億円の申告漏れを指摘したという。

 三桜工業によると、この他にも支払いの名目を偽装するなど悪質な所得隠しと認定されたものがあり、重加算税を含む追徴税額は約5億円に上るという。

 三桜工業は「当局と見解の相違はあったが、指摘に従い、修正申告と納付を済ませた」とコメントしている。