安倍首相は２８日、ロシア・プーチン大統領と電話会談し、平和条約に関する作業を活発化させるよう、それぞれの外務省に指示することで一致した。

　会談で安倍首相は「北方領土問題の最終的解決に向け、双方受け入れ可能な解決策を見いだすべく努力したい」と述べた。これに対しプーチン大統領は「平和条約に関する作業をより活発化させるよう、両国の外務省に指示をだす必要がある」と述べ、安倍首相も同様の考えを示して、合意した。

　また、プーチン大統領は安倍首相にロシア訪問を要請し、来年のしかるべきタイミングで調整することで一致した。

　電話会談は２８日中にロシアの他、オーストラリアやインドなど６カ国の首脳と行う予定で、政府筋によると「世界地図を俯瞰（ふかん）し、経済や安全保障上の関係を戦略的に考えて安倍首相が自ら選んで会談をセットした」という。