特別国会が２６日に召集される。自民党・安倍晋三総裁は同日午後、新しい首相に選ばれた後、同日中に第２次安倍内閣を発足させる方針。閣僚人事では、新たに農水相に林芳正元防衛相の起用が固まった。

　新内閣発足に先立ち、安倍総裁は２５日、党の役員人事を行い、石破茂幹事長を留任させる一方で、総務会長に野田聖子氏、政調会長に高市早苗氏を起用し、自民党史上初めて党３役のうち２つのポストに女性議員を起用した。

　安倍総裁は「自民党は変わったということを人事においても示すという意味。同時に、来年の参議院選挙において勝ち抜く体制を作っていく」と話している。

　特別国会では、２６日午後、衆参両院の本会議で首相指名選挙が行われ、１６日の衆議院選挙で圧勝した自民党の安倍総裁が、第９６代首相に選ばれる予定。安倍総裁は直ちに、連立政権を組む公明党と組閣本部を設置し、第２次安倍内閣を発足させることにしている。

　新内閣には、官房長官に菅義偉前幹事長代行、副総理兼財務相に麻生太郎元首相、経済再生担当相に甘利明前政調会長、経産相に茂木敏充元政調会長、外相に岸田文雄元国対委員長が内定した。また、農水相には林元防衛相の起用が固まり、石原伸晃氏と小渕優子氏も入閣の方向。

　この他、小泉元首相の政務秘書官を務めた飯島勲氏が内閣官房参与に起用されることが固まった。