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震度5弱の地震はアウターライズ型~気象庁

2012年12月8日 9:08
震度5弱の地震はアウターライズ型~気象庁

 7日夕方、東北・関東地方で震度5弱を観測する地震があった。東日本大震災の地震に誘発された「アウターライズ型」の地震とみられ、宮城県で1メートルの津波を観測した。

 7日午後5時18分頃、三陸沖を震源とするマグニチュード7.3の地震があり、青森・八戸市をはじめ、東北・関東地方で震度5弱の揺れを記録した。この地震で、宮城・石巻市鮎川で1メートル、仙台港と福島・相馬港で40センチの津波を観測した。宮城県など7県で計11人がケガをした他、岩手県では漁船で沖へと出た71歳の男性が行方不明となっている。

 気象庁はこの地震のメカニズムについて、震災で誘発された余震でアウターライズ型の地震としている。これは震災以降、太平洋プレートにかかる東西方向に引っ張る力が限界に達して地震が発生したもので、震源が陸から離れているため、大きな揺れを感じなくても津波が発生する可能性があるという。また、約1週間は震度4程度の揺れを伴う余震に注意してほしいとしている。