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EU、日本とのEPA締結交渉開始で合意

2012年11月30日 7:42

 EU(=欧州連合)は29日、貿易やサービスを自由化するEPA(=経済連携協定)を日本と結ぶための交渉を始めることで合意した。

 EUはベルギー・ブリュッセルで貿易相の会議を開き、日本とのEPA締結に向けて来年春にも交渉を始めることで合意した。EPAが締結されれば、日本からEUに輸出する際に、例えば家電製品で14%、乗用車で10%かかる関税が原則として撤廃されるため、日本製品の価格競争力が増すと期待されている。

 ただ、EUでは去年、韓国との「自由貿易協定」が発効して以来、韓国車の輸入が急増していて、フランスやイタリアは、日本とのEPA締結によって自動車産業が打撃を受けるのでは、と懸念している。

 EUは、日本独自の食品安全基準などを関税以外の障壁である「非関税障壁」と批判していて、交渉開始から1年がたってもその撤廃に向けた対応が不十分な場合は交渉を中断する方針で、交渉は難航が予想される。