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中国の新旅券の地図に周辺国反発 米も懸念

2012年11月28日 13:25

 中国は、5月に発行を始めた新たなデザインのパスポートに、南シナ海のほぼ全域などを自国の領土のように描いた地図を掲載した。これに周辺国から反発が高まり、アメリカ政府も27日、懸念を示した。

 中国が5月に発行を始めた新しいパスポートには、領有権をめぐって争いのある南シナ海などを自国の領土のように描いた地図があしらわれている。領有権を争うベトナムやフィリピンなどは猛反発し、一部の国が対抗措置を講じ始めた。

 これについて、アメリカ国務省・ヌーランド報道官は27日、「(パスポートに掲載された)この地図について懸念しています。問題解決に有効な手段ではないと中国に伝えるつもりです」と述べ、懸念を示した。

 ただ、このパスポートがアメリカ入国やビザ発給に影響を与えることはないという。