民主党は２６日、野田首相と自民党・安倍総裁の党首討論を、来月４日の衆院選の公示前に開催することを自民党に正式に申し入れた。民主党と自民党の共催で、全てのメディアに公開するとしている。これを受け、安倍総裁は改めて２９日で調整されているインターネット動画サイトでの討論会の場を利用して党首討論を行うよう、文書で野田首相側に日程調整を呼びかけた。

　安倍総裁はこれまで、党首討論についてインターネットの動画サイトの場を活用したい考えを示している。これに対し、民主党・安住幹事長代行は、「偏った動画サイトに投稿を許すやり方はこれまでの良き伝統の党首討論を崩す」と批判し、全てのメディアに公開する形で行いたいと話した。

　また、他の野党も党首討論への参加を求めていることについて、安住幹事長代行は、民主・自民２党だけの党首討論の方が「現実的だ」と強調した。

　これを受け、安倍総裁は「全てのメディアにオープンで世界に開かれている」などとして、改めて２９日で調整されているインターネット動画サイトでの討論会の場を利用して党首討論を行うよう、文書で野田首相側に日程調整を呼びかけた。