北朝鮮による拉致被害者・松本京子さんが「去年１２月、金正日総書記が死亡する直前、首都・平壌に移住させられた」とする情報があることがわかった。

　韓国の拉致被害者家族団体の代表・崔成竜氏によると、松本さんは北朝鮮の北東部・咸鏡北道清津市に住んでいたが、去年１２月に金総書記が死亡する直前、金正恩第１書記の指示によって平壌に移住させられたという。崔代表は「北朝鮮の消息筋から今年１月に聞いた話だ」と説明している。

　崔代表によると、金第１書記は去年末、拉致被害者の状況を把握するため、国内の関係機関に再調査を指示したという。