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野田首相、一票の格差是正などに改めて意欲

2012年11月12日 13:12
野田首相、一票の格差是正などに改めて意欲

 年内を含めて衆議院の解散・総選挙の時期を検討している野田首相は12日、解散を判断する「環境整備」の一つに挙げている「一票の格差」是正と議員定数削減の成立に、改めて意欲を示した。

 12日、衆議院では予算委員会が始まった。「一票の格差」是正と定数削減の法案について、民主党は14日にも国会に提出する方針。

 野田首相「何としても0増5減は、当然、違憲・違法状態ですから、一方で、定数削減も国民の強い要請だと受けとめながら、何とか知恵を出していきたい、成案を得たい、結論を出したい」

 また、12日午前の民主党の質問時間では、解散・総選挙を意識してか、外交方針など民主党の理念が他の政党とどう違うのかを確認する質問が目立っている。

 民主党・細野政調会長「私から見ても、今の世論は若干危ない。ナショナリズムをあおるのは非常に危ないと思う。首相の認識は、そこはちょっと甘いのではないか」

 野田首相「そこは、穏健で節度をもって対応するという、現実的な対応をするというのは、我々の基本的な姿勢である。排外主義とは、我々は一線を画さなければいけない。気をつけながら、現実的な外交安全保障政策を進めたい」

 14日には、野田首相と自民党・安倍総裁の党首討論も行われるが、野田首相がここで「踏み込んだ発言をする」との観測が出ており、解散をめぐる与野党の攻防は今週、激しくなる見通し。